まず、「ヘルニアって何?」というところから簡単に解説します。
ヘルニアとは、体腔(たいくう)の内側を覆っている膜が、先天的または後天的に生じた裂け目から臓器や組織を包んだまま袋状に逸脱した状態と定義されています。
広辞苑では「椎間板の線維輪に変性・損傷があって、髄核が後方に脱出し、脊髄や神経根を圧迫して神経症状をおこす病態。特に下位腰椎に最も多く、この場合、坐骨神経痛の症状を呈する。」とあります。
椎間板ヘルニアには、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニアがあります。
腰椎とは、脊椎の骨のうち腰にあたる部分の5個の骨で、頚椎とは、脊柱上部の7個の骨を指します。
椎間板とは、脊椎の上下に隣り合う椎体(骨)を結合している円盤状の軟骨。中心部分を髄核といい周辺の硬い部分を繊維輪といい、中央のゼリー状の髄核を繊維輪が囲む構造で、衝撃を和らげる働きもします。
そして、その椎間板が飛び出したものが、椎間板のすぐ近くの神経を圧迫し、これが痛みやしびれの原因になっているといわれています。
また、ヘルニアは腰椎の中でも4番5番に特に多いです。椎間板ヘルニアは椎間板のどこでも起こりうるものですが、多くの場合は四番と五番の腰椎間にて起こることが多いようです。何故なら上体の重みや力などの圧力が脊椎と骨盤の連結部分である「第4・5腰椎」に集中してかかる為にどうしても他の椎骨に比べると過負荷になりやすく、疲労も蓄積されやすいからです。 |